匠弘堂はこのたび、京都市ソーシャルイノベーション研究所が主催する「これからの1000年を紡ぐ企業認定」第4回認定企業に選ばれ、認定を受けることになりました。

(2019年4月16日 京都新聞朝刊より)

2019年4月16日 京都新聞

「これからの1000年を紡ぐ企業認定」とは?

−京都市ホームページより−
京都市では,社会的課題をビジネスで解決することや,社会的課題を生み出さない新しい商品やサービス,あるいはシステムを生み出すことで持続可能な社会の構築に貢献し,ソーシャルイノベーションに取り組む企業を「これからの1000年を紡ぐ企業認定」企業として認定し,支援パートナーとともに,企業の目指す未来に向けた成長と発展をサポートしています。

匠弘堂は業界後発ながら、徹底的に品質にこだわる仕事ぶりを施主様にご評価いただきこれまで成長してきました。そのような当社職人の仕事ぶりや、若手大工の育成体制、協力会社様との連携、業界を巻き込んだ勉強会の開催など、匠弘堂の日頃の取り組みが認定につながったと振り返っております。

今回の認定を励みに社員一同「より良い仕事」を追究し、これからも日本の伝統建築を支えて参ります。

代表取締役・横川より

匠弘堂の初代棟梁であり私たちの人生の師であった岡本弘棟梁が亡くなったのは、2015年9月14日。その日から絶対にその名前を汚すまいと、なお一層強い気持ちで全社員で会社経営に取り組んできました。
また現場で奮闘する若い社員たちの心に響く働きぶりを世の人たちに知ってほしいとの気持ちが強くなり、この京都市の企業認定に挑戦することを決意しました。

資本主義社会では利益優先・効率優先・株主への配当優先となることは当たり前なのですが、昨今はマイナスの方向に力が働き、品質偽装のニュースが絶えません。特に長きにわたって使用される建築物のつくり方は、資本主義社会に合っているかというとかなり違和感を感じます。メーカー主導の工業製品化は諸刃の剣。そのような観点があることも是非知ってほしいのです。

そして忘れないでほしい、美しい緑の島国、日本のこと。

生活の中にいつも木があり、なんでも木で作ってきた日本人。大切な森林を守ることが、自分たちが生きる続けることであることを知っていた。「木の文化」とも言える日本の文化。

この国で磨かれた社寺建築をルーツとした木造建築技術は、1300年以上の伝統を誇る日本の大切な文化です。その社寺建築に携わる職人たちも、守るべき大切なもの。創業19年目のひよっ子の私たちが出来ることはたかがしれていますが、少しでも日本文化のために尽力していきたいと心から思います。

「これからの1000年を紡ぐ企業認定」の合格で、大きな自信をいただきました。これからも変わることなく、若い社員たちと一緒に一層努力して、周りをもっと幸せにしたいと思います。

2019年4月16日 有限会社 匠弘堂  代表取締役 横川総一郎

匠弘堂のスタッフたち