受注から完成まで
ご検討中のお客様へ
社寺建築を頂点とした伝統的な木造建築は、1300年以上の歴史がある日本が誇るべき大切な文化です。匠弘堂では社寺建築に携わる仕事を、祈りを込める新築、歴史をつなぐ修理、過去をよみがえらせる復原の三つの仕事ととらえ、現所有者様だけでなく、100年後200年後の未来の所有者様にも安心して維持管理できる文化的価値を提供します。
ここでは、設計から施工、お引き渡し後のアフターサービスまで、匠弘堂が一貫して対応する新築工事の流れをご紹介します。
STEP 01
ご相談・現地調査
お電話・メールにて、神社仏閣等の修理・新築・復元のご相談を承ります。ご要望をお伺いしたうえで現地に赴き、敷地の状況や既存建物の状態を調査します。
建物の歴史や地域の想いを理解することが良い建築の第一歩と考え、まずはお施主様のお悩みやご希望をじっくり伺うことから始めます。
STEP 02
設計・プランニング
匠弘堂には自社の設計部門があり、宮大工の知識と経験を活かした設計が可能です。手描きのスケッチから始まり、お施主様と何度も打ち合わせを重ねながら図面を仕上げていきます。図面をもとに宮大工が屋根の曲線を「原寸図」に起こし普請の第一歩が始まります。
一方的にプランを押し付けるのではなく、一緒に考えながら進めること。設計士と宮大工が日常的に連携し、構造的な裏付けのある設計をご提案できること。皆さんから大切にしてもらい、末永く美しい存在であり続ける建物を生み出すこと。それが匠弘堂の最大の強みです。
STEP 03
お見積もり・ご契約
設計図面をもとに、正確なお見積もりを作成します。設計と施工が同じ会社だからこそ、明瞭で透明性のあるお見積もりをご提示できます。もちろん打合せにより、仕様変更に伴う見積もり修正も対応可能です。ご納得いただけましたらご契約となります。
ご契約時には檀家様または氏子様にもご理解をいただけるよう、ご希望に応じて設計図、工期、予算など丁寧にプレゼンテーションも行います。
STEP 04
素材選定・木材調達
社寺建築にふさわしい木材を調達します。建物の用途や風格に合わせ、桧・杉・欅などの樹種を見極め、材木屋に直接足を運んで一本一本の木を確認します。
木は生きた素材です。乾燥状態や木目の通り、節の有無まで、宮大工の長年の経験を活かして数百年先まで建物を支える素材を厳選します。
STEP 05
加工・刻み
匠弘堂の工房に搬入された材料は、宮大工の手により丁寧に加工されていきます。原寸図から型板をおこし、その型板で荒木材から木取りをして、各部材の大まかな形に整えます。プレーナーという木工機械で表面を整え、正確な墨付けにより精巧な仕口や継ぎ手を生み出します。
綺麗に研がれた昔ながらの鋸、鑿、鉋などの手道具はもちろん、時には釿(ちょうな)やチェーンソーなども使い、技術継承のためにもなるべく手加工で作業を進めていきます。
STEP 06
工房仮組
手加工で作り出された各部材は、継ぎ手箇所や取り合い部の確認のため、必ず工房内で仮組を行います。特に反りのある曲線部材で構成された屋根廻りの部材は、美しいラインとなるよう特に気を使って合わせていきます。
この工程を工房内でしっかり行うことで、高い品質に磨き上げ、確かな仕上がりへとつなげます。
STEP 07
起工式・地鎮祭
工事の安全と建物の無事を祈願する起工式・地鎮祭を執り行います。
匠弘堂では式典を大切にしています。お施主様や檀家の皆様とともに工事の節目を共有することが、安心につながると考えています。
STEP 08
現地建て方
材木の加工と平行して建物の基礎工事を進め、その後、足場の設置、宮大工により構造部材の柱や梁を組み上げていきます。
STEP 09
上棟式
棟木が上がった節目に、上棟式を執り行います。
建物が形になる感動の瞬間を、お施主様、檀家様または氏子様、職人が一堂に会して分かち合い、これまでの工事が無事に進んだことへの感謝と、これからの工事の安全を祈願します。
STEP 10
仕上工事
建て方に始まり屋根下地まで終えた大工仕事は、屋根葺き工事(瓦や銅板等)に引き継がれます。宮大工により仕上がりまで想定して描かれた原寸図を基にして、屋根を丁寧に仕上げていきます。
一方で宮大工は床組や壁下地の作業を行い、その後、床張り、畳敷き、壁は左官職人の手により漆喰塗りが施され、建具と錺金物を取り付け、完成へと導かれます。
STEP 11
竣工・お引き渡し
全ての工事が完了すると、宮大工棟梁による竣工検査を実施します。
不具合箇所は手直しや修正を行い、しっかり品質を見極め、お客様にとって安心してご使用いただける建物にして、お引渡しを致します。
STEP 12
アフターサービス
お引き渡し後も、1年検査をはじめとする定期的な点検を実施します。木造建築は経年とともに変化するものです。
お引き渡しで終わりではなく、建物と長くお付き合いする——それが匠弘堂の姿勢です。