令和の修理工事
2018年に弊社で解体させていただいた大鳥居。いよいよ資金面での目途が立ったとのことで、いよいよ修理作業に取り掛かりました。設計事務所さん元請け会社さんとの連携を密に、構造面と施工面と安全面の三方からの入念な修理計画に基づいて粛々と作業を進めました。約90年間にわたり風雨にさらされた柱や笠木などの各部材は水の侵入による腐朽が進み、西側の柱の足元は特に酷い状態。腐った部分は撤去し埋木処理等と新規材の根継ぎで大鳥居が蘇りました。
有馬棟梁のコメント
新規で根継ぎをする柱の材料は氏子様からのご寄付の桧材をもとに、製材・積層加工で作りました。既存の丸柱と継いでから3mの鋼管を挿入することもあり、内径マイナス3mmの精度で完璧に手加工で仕上げられたのは匠弘堂ならではの技術かと思います。現場での組み立ては解体の逆手順。無事組み上がった際にご近所の方々から手をたたいていただいた感激は忘れられません。とにかく無事に修理・組み立てができて良かったです。