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[ 社員紹介 ]

2020.09.25

「日本の伝統文化を守っているという誇り」――【宮大工・鈴木稜生】

匠弘堂で働く宮大工や設計技術者たちによるリレーブログ。第8回目は、入社して半年の宮大工見習い、鈴木稜生です。
2001年生まれの19歳、山梨県甲府市出身。匠弘堂に就職して初めてのひとり暮らし、初めての宮大工の仕事。様々な「初めて」を経験している最中の鈴木が、宮大工の仕事と匠弘堂について感じたことを、若々しい素直な言葉で語ってくれました。

ホームページで見て憧れた、匠弘堂という会社

僕が宮大工の存在を知ったきっかけは、中学校の修学旅行の京都・奈良でした。
清水寺や銀閣寺などの有名な神社仏閣を見て回る中で、子供ながらに「かっこいい!」と思ったんです。そのときの記憶も影響して高校は建築学科に進み、宮大工を意識するようになりました。

就職先を探す時、先生に「宮大工なら、うちの卒業生が就職した会社が京都にあるよ」と紹介されたのが匠弘堂でした。
余談ですが、その卒業生というのは現在匠弘堂で宮大工をされている山本先輩です。
https://www.kyoto-shokodo.jp/blog/pf_t-yamamoto/

匠弘堂のほかにも自分で色んな会社を調べたのですが、ネットで検索してホームページが出てくる会社ってあまりなかったんですよ。
そんな中、匠弘堂はちゃんとしたホームページが出てきて、じっくり見ました。内容から高い志とアットホームな雰囲気が伝わってきたので、すぐに「ここに入りたい!」と思い面接を受けることにしました。

面接は横川社長・有馬棟梁・宇塚さん・高橋さんが担当されて、思い出すと恥ずかしいくらい緊張してガチガチだったんですが(笑)、みなさんとお話してみて「あ、ホームページで感じていた雰囲気と同じだ」と思いました。

アットホームかつ、仕事に誇りとこだわりを持った職人さんたちがいる会社だ、と。
なので無事に採用が決まった時は、「僕もこの会社の一員になれるんだ!」ってとても嬉しかったのをよく覚えています。

入社3日目の仕事「白塗装塗り」に学ぶ、匠弘堂の仕事に対する姿勢

初めての仕事場は、兵庫県尼崎市にある本興寺というお寺でした。現場に入った最初はひたすら片付けと掃除でしたが、3日目からは木口の白塗装をさせてもらえることに。
新人や見習いのうちは「掃除ばかり」と勝手にイメージしていたので、すぐに実際の現場でいろいろな作業をさせてもらえることには驚きました。

実際に本興寺の現場で行ったのは、縁板の木口と呼ばれる断面に白塗装をする作業でした。
有馬棟梁のもとでまずは作業の進め方のイロハを細かに教えてもらいつつ、同じく新人の稲葉さんと分担して、三日間ほどかけて集中的に作業をしました。
初の現場仕事である上に慣れない作業はとても大変でしたが、その分終わったときの達成感は大きかったです…!

何より初仕事でたくさんの気付きを得られたのは幸運だったなと思います。
塗装もただ塗ればいいわけではなくいろんなコツがあるんです。
塗料をを床に落とさないよう気をつける、筆についた塗料はフチでよく切る…など、熟練の方々からすれば当たり前のことかもしれないのですが、僕にとっては何もかもが新鮮で発見の連続でした。

それに加え「白い色ひとつ塗るにも丁寧にしっかりと行う」という姿勢は、まさしく匠弘堂の仕事に対する姿勢そのものだったんですよね。
細部まで手を抜かず、丁寧に。
初仕事で身をもって匠弘堂の根幹の考え方を学べたので、それが今の僕の仕事にも徐々に根付いてきていると思います。

歴史を生かし、未来に繋ぐ

入社から半年経って、少しずつさせてもらえる仕事もステップアップしてきました!
最近ではちょっとした木の加工もさせてもらえるようになったんです。
大事な化粧材を触る作業はすごく緊張するのですが、それを上回るくらいとても楽しいし、嬉しいですね。

いま僕が特に好きな仕事は、埋木という作業です。
古い建具の傷になっている部分をくり抜き、新しい木で埋めて修復する作業なのですが、これって歴史を重ねてきた部分を生かしつつ新たな未来に繋ぐという、まさしく匠弘堂の大事にしている部分を反映している作業だと感じるんです。
なので埋木の作業をするときは、ワクワクすると同時に「僕の仕事が伝統を未来につなげているんだ」と身が引き締まります。

目指すは「カッコいい職人」。憧れの先輩の背中を追って日々精進したい

匠弘堂での仕事は、棟梁や先輩たちがいつも細かいところまで丁寧に教えてくれるので、学びの環境としてはこれ以上ないほど贅沢だと思います。

個人的には山本さんが出身校が同じこともあって公私共に頼りにさせていただいているのですが、山本さんはとにかく身のこなしがかっこいいんですよ!
仕事も早くて、僕が苦手な高所での作業もテキパキこなす、憧れの先輩です。

副棟梁の高橋さんはとにかく仕事がきれいで丁寧で、かつ効率もすごくいいんです。僕がひとつの作業をしている間に10くらい仕事を進めていくので、なんとかその効率のコツを盗めないかといつも観察させていただいています(笑)

他の先輩たちもみんな、匠弘堂の人たちの仕事はとても丁寧でこだわりがあって、仕事の姿勢も作業も全部がカッコいい!
目標になる憧れの先輩が身近にいるからこそ「僕もこうなりたい」と思えるので、早く先輩たちに追いついて「名実ともにカッコいい宮大工」になるべく日々精進しています。

将来的には大きくて複雑材料のキザミをしたり、墨付けまでできる職人になりたいので、一人前の宮大工を目指してこれからも頑張っていきたいです。

宮大工志望の若者に「日本の歴史や伝統を守る、誇り高い仕事が宮大工だ」と伝えたい。

宮大工って神社仏閣という日本の伝統文化に携わり、それを保存し守っていく仕事って、とてもすごいことだなっていつも思うんです。
まだ半年ですが日々仕事をしていても、建物の完成が近づいてくるとグッとこみ上げてくるものがありますし、匠弘堂が過去に手掛けてきた建物を目にしたり近くを通ったりすると「これを僕たちが守っているんだ」と背筋が伸びる想いです。

まだまだひよっこではありますが、「日本の歴史や伝統を僕たちが守っているんだ」という宮大工だからこその自負と責任は、常に忘れないようにしていきたいです。

もし宮大工を志望してる、もしくは検討しているという人がいたら「匠弘堂の仕事はすごいぞ」、「宮大工ってカッコいいぞ」と伝えたいです。

「日本の伝統を守るカッコいい職人を一緒に目指そう!」と堂々と言えるためにも、先輩たちの背中を追って、僕自身が匠弘堂の「看板大工」のような存在になれるよう頑張ります!

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