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[ 工事レポート ]

2019.12.10

【愛宕山 照智院 大師堂 新築工事⑧】―造作工事―

今回は、造作工事についてお伝えさせていただきます。

上棟式が終わった後、いったん京都に戻って造作(ぞうさく)の加工を行いました。

造作といってもピンと来ないかもしれませんので補足します。

古建築辞典(武井豊治著、理工学社)によれば、
「木工事において、軸組みの後に行われる、造り付けの家具を含めた仕上工事の総称」
とあります。

軸組みは、柱・梁・桁など建物の構造=骨格となる部分、
それに対して、造作というと、天井、長押、鴨居、敷居、縁などを指します。

 

長押(なげし)加工

長押と柱が取り付く部分を刻んでいます。

ここで予備知識です‼
長押には、大きく分けて、下記の2種類があります。
①構造としての長押:柱を両側から挟んで、つなぎとめる役割
②意匠としての長押:建物の様式・格式・見栄えを示すためのデザイン要素としての役割

照智院大師堂の長押は、②の役割を優先していますので、造作材としてご紹介しています。長押が取り付いた様子は、次回お伝えします。

廻縁(まわりぶち)の仕口

天井と壁の境目にある廻縁(廻縁)の、隅部分です。写真で、上を向いてる面が取付けの際は下に向きます。
端部の仕口は、建物が完成したら見ることはできません。

天井仮組

以前、屋根の部分の仮組の様子をお伝えしましたが、
天井も多くの部材から作られていますので、同じように仮組を行います。

 

天井格縁取付

仮組が無事に終われば、現場での取付ができます。
これは格天井(格天井)という形式で、格縁(ごうぶち)という部材を格子状に組んでいくものです。

天井板張

 

縁 施工

縁板を取り付けている様子です。

天井が張り終わり、縁の形ができてくると、
完成に一気に近づいているという感じがします。

次回は、いよいよ竣工です。
お楽しみに!

 

第1回記事はこちら
第2回記事はこちら
第3回記事はこちら
第4回記事はこちら
第5回記事はこちら
第6回記事はこちら
第7回記事はこちら

 

書き手:宇塚(匠弘堂・設計士)

 

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