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[ スタッフブログ ]

2019.06.05

【愛宕山 照智院 大師堂 新築工事③】―化粧隅木・縋破風 加工―

今回は、「化粧隅木」「縋破風」の加工状況のレポートです。

第1回記事はこちら
第2回記事はこちら

「化粧隅木」は、軒裏を見上げたときに建物の角に見え、屋根を支える重要な部材です。軒裏の印象を特徴づけるみどころポイントのひとつです。

「縋(すがる)破風」は、向拝の屋根の両端に取り付く破風です。

これらの部材には、建物の個性が表れやすいので、皆様もぜひいろいろな建物の化粧隅木・縋破風を見比べてみてください!!

 化粧隅木 隅付

原寸図から写した型板を、さらに材料に写したうえで、正確に刻むための墨付を行います。

化粧隅木加工 面取

隅木の面取は、通常は垂木の面取とともに行います。この建物では、垂木は面を取っていませんが、一軒(ひとのき)の、のびやかな印象を強調するために隅木だけに面取を施しました。面取りによって、ほかの部材との取合いにひと手間かかってしまいます。手間のかかる仕事によって、建物の印象にどう影響してくるのか、今後のレポートでお伝えしていきたいと思います。

隅木面取の事例は、
トップページ>宮大工だより>社寺建築観察日記で紹介しております。よろしければ、合わせてご覧ください。

 

縋破風加工 鉋掛け

縋破風加工 垂木彫り

縋破風と垂木の関係は、気を配るべきポイントです。

社寺建築の向拝は、古代~中世では後世の増築の場合が多いようですが、時代が下ると、新築時から一体としてつくられるようになります。

垂木と縋破風が別の部材だった時代の名残で、垂木彫りを施しました。

 

次回は、向拝の化粧部材(蟇股・斗組・木鼻)の加工状況をお伝えします。

お楽しみに!

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書き手:宇塚(匠弘堂・設計士)

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