匠弘堂を知る

know shokodo

[ スタッフブログ ]

2018.11.21

美しい日本の景色に魅せられて──【設計技術者・宇塚崇志】

匠弘堂で働く宮大工や設計技術者たちによるリレーブログ。第1回を担当するのは、設計技術者の宇塚 崇志です。普段は穏やかながら、大好きな建築の話になると一気に熱が入る宇塚。趣味で続けているお寺・神社めぐりや、社寺建築の設計という仕事にかける思いについて、熱く語ってくれました!

自己紹介

初めまして、設計技術者の宇塚 崇志です。

1990年、愛知県豊田市生まれで、趣味はフルートとヴァイオリンです。演奏はいまは個人でしているのですが、もっと上達したら市民オーケストラに入れるといいなあと思っています。


僕は昔から古い建物を見ることが好きで、中学校の頃は西洋建築の古い建物にハマって、世界史の資料集をずっと見ているような子どもでした。高専から大学・大学院に進学して、専攻したのはもちろん建築です。小学校の校舎をテーマに、子どもたちの行動やコミュニケーションの導線を研究してきました。


設計士としてのキャリアをスタートしたのは2014年、商業建築の会社に就職したのがきっかけです。仕事の合間にプライベートで寺院や神社をめぐるのが趣味だったのですが、続けているうちに、職業として社寺建築の世界に魅力を感じるようになって、2016年に匠弘堂に入社しました。

 

趣味のお寺めぐりと、隠れた名所

寺院や神社をめぐるのはいまも大好きで、匠弘堂に転職して少し経った頃からインスタグラムも続けています(@katakashiuzuよければフォローしてください!)。

 

個人的にお気に入りの写真はこちら(↓)。奈良県にある、法起寺というお寺の写真です。

夏の田園風景に農夫の方、そして後ろには三重塔と、日常生活にお寺が溶け込んでいるような素敵な風景だと思います。いまはお寺の周りも開発が進んでいるところが多いのですが、ここの景色はほとんど変わってないんだろうなーと思わされました。

それから、滋賀県にある石山寺の多宝塔という建物の写真(↓)も気に入っています。


あんまり派手ではないお寺で、瓦ではなく、檜の皮で屋根が葺かれています。ここは山あいのお寺ですし、昔は瓦というのは高価なものだったので、瓦の代わりに手に入りやすかった檜を使ったんだろうなと想像しています。茅葺き屋根などもありますし、当時の日本では植物で屋根を作るというのも馴染みのあることだったんでしょうね。

多宝塔は、1階部分が四角形で2階部分が円形という、日本独特の形式の建物です。1階部分を円形で作ってその周りを四角く囲うという構造が発展して、ここは正方形の1階の上に円形の2階が乗っているような構造なんです。機能的な上にプロポーションも美しくて、素晴らしいお寺だなと……夢に出てきそうです。

こんな風に、成り立ちとか構造に思いを馳せながらお寺を見に行くのが好きなんです。

「発展」と「文化」のバランスを守りたい

以前、京都に旅行に来た外国人の方が「オールドシティ(古都)はどこだ?」とつぶやいたという話を聞きました。つまり、その方にとっては現代の京都は“古都”に見えなかったということです。「古い文化を守りたい」というエネルギーがあれば、「都市を発展させたい」というエネルギーもあることは自然なことですが、そのどちらもが共存する世界が本当の“古都”ではないだろうか、と思います。

上の写真は、少し前に旅行したフランスの街並みです。アルルとアヴィニョンでは、城壁で囲まれたエリアは古都として残したまま、その外側で新しい街が作られているのを目にしました。城壁内の古い街にはいまでもちゃんと人が暮らしていて、「発展」と「文化」のバランスを守ろうとするフランスの姿は魅力的だな、とそのとき強く感じました。

 

僕は匠弘堂の設計士として、日本らしい景観を守っていくことに少しでも貢献できればいいと思っています。

おわりに


仕事を通して建築を学んでいると、建物を見ることがどんどん楽しくなってきます。同じ建物を見ていても、行くたびに新たな発見があるので本当に面白いな、と日々感じています。匠弘堂の設計技術者としてこれからも頑張っていくので、よろしくお願いします!

 

お問い合わせ

contact